法朝の独断による知って得する?仏事解説


2年目なのに3回忌とは?

亡くなった日から49日までを中陰と申しまして、その49日の間が1回目の忌に当たります。
1年目は、年が1周するから(1周忌)。2年目は、最初の(中陰)を1回目の忌、1年目の
(1周忌)を2回目の忌、それから数えて3回目になるから(3回忌と言います)。以後同じ
計算で行くと丸6年目が(7回忌)。干支が1週した12年目を、(13回忌)と言います。

お線香は立てない?

私たちの宗派に於いてお香の作法には抹香を用いますので、お線香についての作法というのは
有りません。お線香は、あくまでも立つことのない抹香の代用として用いますので、横にして
香炉の中に置きます。

お位牌は用いない?

私たちの宗派に於いて法名は(戒名ではありません)帰敬式を受けて御法主より戴きます
(これを正式と言います)。その時紙に書いたものを戴きますので後にそれを表装して、
お仏壇の右側面或いは左側面に掛けます。もし帰敬式を受ける機会の無かった方は、お手次
ぎの住職より付けていただきます。その時には紙に書こうと位牌に書こうと、あくまでも仮
のものですから、備え付けの過去帳に記入して記録しておきましましょう。記録してしまえば
仮のもの は必要有りませんので、お手次ぎのお寺で処分していただきましょう。
浄土真宗東本願寺派ではお位牌とは過去帳に記入するまでの仮のもので元々お仏壇のお荘厳には
無いものです。

御本山はどこ? 私、西教寺住職三井法朝にとりまして御本山とは歴史でも場所でも末寺の数でもありません。
東本願寺派本山ご法主が御住職としておいでになる所が御本山です。現在御法主は東京浅草
に本山東本願寺の住職としておいでになりますのでそこが御本山です。
お仏壇の無い家 時々こんな話を聞きます、家は分家なので、まだ仏さんが(亡くなった人が)居ないから仏壇
はありません。?最近は何が仏様かを知らない子供が多い、なぜなら仏壇が家に無いから親が
仏様を拝む姿を見たことがないからではないだろうか。 そういう人に限ってこういう。
この頃の人間は何をしでかすか分からない、そういうことをちゃんと教えるのが宗教家の仕事
ではないですか?そういう人に私は聞きたい。 手を合わせることはどこで覚えるのですか? 
何も分からない頃から家の中で親が手を合わせる所を見たことがなく育った人に何を教えるの
ですか。
思いこみ 私は今までいろんな場しょで上座、下座を決めていた。 座敷では床の間が上座、
居間では入り口から見て奥の方が上座と思ってきた。 日常生活の中ではそれで何も
問題はなかったが、御法主がお下がりになったときの会食の席で、上にも下にも床の間がある
そこでどうしようかと迷ったが、よく考えてみるとそれは自分の思いこみであったことに気づ
かされた。何処であろうと御法主がお座りになったところが上座ということに。
親鸞聖人七百五十回御遠忌

来る平成23年は宗祖親鸞聖人の七百五十回御遠忌の年であります。 浄土真宗の各御本山では
御遠忌法要が勤修されます。 それぞれの末寺、ゆかりの寺院は御本山の御遠忌法要に出会え
る喜びでいっぱいです。 ここで大切なことは、御本山で勤修される御遠忌法要にお参りさせ
ていただくということだと思います。 私が御本山の御遠忌を勤めるということではないのです。
お内仏のお供えの話をするときにこう説明します。お米を炊くのは私でしょうが御仏飯は差し上
げる物ではなく頂く物です


いやそうでは無いとか、こんな事が知りたいとか有りましたらご意見のコーナへ。